「れづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」
これは有名な徒然草の一節ですが、こういう心境もすっと自分の中に入ってくる年齢にまりました。
今日は67回目の誕生日です。
高齢者と区別されて久しくなりましたが、還暦を過ぎてからの二巡目の人生は、始めてみたら「あら、たのし!」
今の自分を「もう」か「まだ」かと問われれば、「まだ67歳です」
組織や地域に縛られないので、時間はたっぷりある。
健康上の心配事を調べてみたり、古くなってきた家のDIYをするためにその方法を調べて計画し道具を揃えてやってみたり。
ご近所の方からは失笑をかうようなものしかできない家庭菜園でも、そこを耕して育てている時間が楽しい。
平均的な年金額は頂いているものの、『興味津々』でいろいろやっているとお金もかかる。
だからネットを使って日雇いのようなアルバイトを探す。これも楽しいし、こういうことができる社会は有り難い。
せっせと自分で「今日用」をつくり、「今日行く」ところを決めて過ごす、しばりの少ない毎日は、人間関係があまり得意でない私には気楽であっているようです。
将来の経済的な不安や健康面の不安はありますが、老い、認知力や体力、気力の衰えにあらがわず、「失うこと」「手放すこと」を受け入れて、今あるがままの自分で、今持っているもの、できることで、今この時から先のことを考えて生きていく。
後ろは振り返らないし、二巡目の人生ではその必要もありません。
ただ自分の行く末だけを考えていればいい。
そんな今日、今この時が、私の人生で一番楽しい時間です。
一巡目の人生で、自分の苦手なこと、失敗の因果はだいたい経験してきているので、嫌なこと、ダメになりそうなことはしないというのも強みです。
自分から「高齢だから後期高齢だから・・・」といってできないことを正当化する方もありますが、それでは『老いぼれ』ですね。
私は、自分から『老いぼれ』を決め込む時間は送りたくない。
《後期》高齢者という、いかにもあなたは終わりですよ、と世間から区別されるまでにはまだ数年あります。
どこまで続くかわかりませんが、このブログを書きながら社会の出来事やパソコンなどにも興味を持ちつつ、日々できることをやって、ご機嫌に、暮らしていきたい。
テーマのない、つれづれ日記になることは間違いありませんが、無くしてしまったこと、失ってしまったこと、できなくなってしまったことを嘆いても仕方がない。
「老いてはいても、老いぼれには程遠い」
こんな思いの日々をブログに残していこうと思っています。
〜『ひぐらしのblog』開始にあたり〜👀
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